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「自転車で日本縦断」素顔に迫る(最終回)

 2016年夏休みと2017年春休みに自転車で日本列島縦断を果たした、
市原 岬さん(経済学部経済学科3年)。
最終回は旅を終えての「心境の変化」をお伝えします。


チャリ旅して見えてきたものもあったけど、
見えなくなってたものもあるという重大な事実。
視野広がってるのか狭まってるのかわからない。

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何故そう考えたのか・・・
「今自分が本当にやりたい事を考えた時にチャリ旅を見つけた」という考えが当時はあって、実はこの中の「今自分が本当にやりたい事」とは、 将来の自分像を想像しながら考えた事でした。 というのも、実は1年生の頃からずっと就活や就職の事について悩んでいて(それを考えるために大学に通うのが一般的ですが)、やりたい仕事や、なってみたい職業など自分の将来像が見えずにいました。


高校3年生の頃や、大学入学当初は、今まで女手一つで3人兄弟を育ててくれて、苦労をかけた母に恩返しできればいいくらいに思っていて、公務員を目指したいと思う時期もありましたが、それは「なんとなく」だったり、「安定しているから」というありきたりな理由でした。そして、その考えを改めるきっかけとなったのが、インフルにかかった大学1年春休みの2週間のことです。 インフルに苦しんでいる時に、部屋のベッドでふと頭を過ぎったモノがありました。
それは昔、中学の頃の恩師に何度も何度も言われた、たった一言の言葉でした。

「何も考えていないんだろ!!」
ベッドに横たわったまま、自分の中で目が覚めた感覚がありました。 それと同時に、今まで自分は「自ら考えずに、人に言われたからやってみる」という事でしか何かをしてこなかったのだという事に気づきました。非常に流されやすい人間です。

本気でやりたいと思ったことがあるなら、
家計の事は考えなくていいから本気でやってごらん。
思えば、小学校の頃やっていたサッカーもそんな動機でしたし、中学から始めたバスケも家族に後押しされて「言われたからやってみる」という姿勢でした。 もちろん、バスケは今でもやっていて楽しいし、サッカー観戦なんかも大好きなのは変わりありません。サッカーをやっていなければ、バスケをやっていなければ「今の自分」という立場が無いのを自覚しているからです。 そんな「何も考えてこなかった自分、何も考えていない自分」がその時何も出来ずにベッドに横たわっている事にただただ絶望しました。
その状態で先の事を考える事もしてみたのですが、途方もなかったので、簡単に、無駄に過ごした2週間について考えてみる事にしました。  そして考えついた自分に対する問いかけが、「2週間でできること」とは?「今の自分が本当にやりたい事」とは?だったのです。

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今まで他人の影響で物事を決めてきた自分なので、正直やりたい事なんてなかなか思いつきませんでした。ただずっと心の奥にあったものは「どこか遠くに、自分の知らない土地を旅したい」という思いと、去年(大学1年の時)買った自転車が頭の片隅にありました。 そんなこんなで、2週間でどこまでいけるのか?という期間と、旅行したい×(運動したい+チャリある)=チャリ旅しよう!が、自分に対する問いかけの答えだと確信しました。
それに加え、母が普段から言っていた「本気でやりたいと思ったことがあるなら、家計の事は考えなくていいから本気でやってごらん、応援するから」という言葉にも後押しされて、何も考えずにただ安定を求めるよりも、やりたい事に一生懸命に取り組んで、結果を出すことが最大の恩返しだと確信しました。

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ほんの少しだけ、「自己を表現する」面で、成長していると思えた。

なぜ、「見えてきたものもあったけど、見えなくなってたもの」がある事に気がついたのか。 まず、チャリ旅を通して「見えてきたもの」というのは、たくさんありすぎるので具体的に印象的なものを3つ言うと、まず「自分の人間性」、「日本という小さくて広い国」、「あまりにも広すぎて大きすぎる世界」などの考え方です。 この3つの自分の中での意味を詳しく書くと長くなってしまうので今回は書きません。 そして、今回の問題の「見えなくなっていたもの」 。これは結論をいうと、「今本当にやりたい事」を将来に結びつけるために始めたはずのチャリ旅だったのですが、今年の春休みのチャリ旅から帰ってきてから、達成感を覚えてしまったからか、いつの間にか将来の事や就活の事を「何も考えていない自分」に戻っていました。 春休み明けの就職ガイダンスで、またその事実に気がついて、海外を見てみようという思いで見つけた日本と似た島国のニュージーランドへの国際ボランティアと、就職を有利にかつ興味のある仕事ということで国内旅行業務取扱管理者の国家資格の取得のどちらかを選ぶ事にしました。考えた末、金銭面でどうしても無理が生じてしまうため、国際ボランティアを諦め国家資格の方を選び、旅行会社への就職を考え始めました。
しかし、旅行会社への就職というのが、本当に自分がやりたいことなのか?やりがいのある仕事なのか?という疑問を最近になって抱き始めている事に気がつきました。資格の講座を「何も考えずに」受けている自分がいたことから、「視野が狭まっている」と思いはじめたことが今回の発言の意味です。
思えば、今の自分のスタンスは大学1年生に元ができていたのかなと思います。きっかけはゼミの面接でした。 倍率が高い人気ゼミに応募したのですが、結果は不合格でした。 自分なりに理由を考えて出した答えが、コミュニケーション能力が圧倒的に低いのに合わせ、自己を表現する事が一番苦手だったことが挙げられました。ゼミの面接を通して、就職面接もこんな感じなのだろうかと思い、欠点を補う努力を始めようと決心しました。
それからの自分は、コミュニケーション能力を高めるには沢山の人と話して訓練する必要があるので、今まで週5でやっていたバイトを辞め、その年の春休みからサークルに参加する機会を増やしました。それと同時に、読書をすると話す力も養われると何かに書いてあったので、読書が嫌いだったのですが興味のあるものから読書をはじめ、今では読書好きになる程になりました。 そして自己を表現する事としては、サークルの中では不器用なりに自分を出せている気がします。
勇気を振り絞って、学生広報さんの「輝く人」のコラムへの応募というアクションを起こした自分がいるということは、ほんの少しだけ、「自己を表現する」面で、成長している事の何よりの証なんだと思います。

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この度はわがままにお答えいただいて、取材をして頂き、ありがとうございました! そしてなにより、今の自分に大きなヒントを与えてくれた中学の頃の恩師、家族、友人に感謝。 こんな、自分のことしか考えることが出来なくて、余裕もないし、冗談通じなくて不器用な奴ですが、どうかこれからもよろしくお願いします。


 
                                          市原 岬さん(経済学部経済学科3年)。


*岬さんの行動力は凄いですよね。
旅の前後でのご自身の悩みや迷いなど聞いて、私たちと共感できる部分も
たくさんありました。
    小さな勇気を出して「輝く人」にエントリーして頂けたことうれしかったです。
Risカフェ編集部

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